岡本クリニック日記

岡本クリニック メンタルケア室    岡本慶子 精神科医

小澤勲先生

研修医時代、故小澤勲先生の勉強会に入っていた。
当時京都府立洛南病院で認知症にとりくんでおられた先生は、児童から成人、自閉症から統合失調症やうつ病まで広範な臨床経験から紡ぎだされる知恵を、惜しみなく若手に与えてくださった。

横断面にとらわれる近年の精神医学を批判し、「病前性格ー発症状況ー経過のセットで考えよ」と教えてくださった。
それはとりわけうつ病の臨床に有用だった。表面的・横断的な症状が入り組んでいてもその本質にうつ病が見えれば、薬物選択や治療方針が的確になる。

「認知症患者さん同士のかみあわない会話は「偽会話」と呼ばれるが、本当は感情レベルで通じ合っていて「偽」ではない」と、今では知られたことだが、当時から言っておられた。

大学の事例検討会で私が報告するとき、何のついでだったのか、臨席してくださったことがある。
当時の教授木村敏先生や、もう一人の恩師松本雅彦先生もおられ、今では考えられない豪華な検討会。
事例の経過をめぐる木村先生と小澤先生のやりとりが視点の違いから緊張をはらみ、若かった私は困惑してしまった。

晩年は数々の貴重な出版を重ねられた。
いただいたメールに「病をおしてというような悲壮感はありません」とあった。
その凛とした響きを思い出す。











小さな同窓会

医学生時代からの女友達と3人で、恒例のランチ。

仕事はもとより家事も育児も引き受けてきたオバサン女医同士は分かり合えることばかり。


クラス編成

春はグループ参加者の募集時期。

新規、継続いずれも新しい編成でスタートする。
1クラスあたり4~8人ずつ、昨年は7クラスを同時並行で実施した。今年はいくつになるだろう?

「年齢の近い人がいい」「女性だけがいい」「**について話し合える人がいい」「〇曜日は都合が悪い」など
ニーズは多様だ。
すべてをかなえるのは無理でも、希望は最大限尊重する。

この人とこの人なら話が合うかも・・・。
出会いから豊かな実りがあるように、組み合わせに工夫をこらす。






ゼプリオン情報

日本経済新聞電子版 2014.4.10から引用

「製薬会社のヤンセンファーマ(東京・千代田)は9日までに、統合失調症治療薬「ゼプリオン」について、昨年11月の販売開始から4カ月半で、使用後に17人が死亡したと発表した。薬との因果関係は不明としているが、取り扱いに注意するよう医師に呼び掛けた。」

メンバーの知恵を4コマ漫画に

グループであれこれ話していると、メンバーの暮らしの知恵に驚くことがある。

病気との付き合いのなかで編み出された技術は、一般の統合失調症患者さんに役立つにちがいない。
それらを分かりやすく4コマ漫画にして公開したいと考えている。

先日の統合失調症学会発表や今年度のテキストに少しだけ例を入れてみた。

メンバーと一緒に考えながら、広く役立つものを作ってみたい。

統合失調症学会 シンポジウムで活動報告

3月15日、日本統合失調症学会シンポジウムで活動報告。

テーマは地域支援。
メンバーはしののめハウスの菅野治子氏、漫画家で子どもの立場から中村ユキ氏、当事者でグループホーム世話人の竹内政治氏、座長はたかぎクリニック高木俊介氏。
私からは自分の活動と考えていることを話した。

学会だけれど専門職だけでなく当事者や家族の方々が来られていて、会場の当事者から真剣な質問が出たのが良かった。
















就労支援の経験から 4 続・中小企業の社長さんたち

「障害者雇用」に熱心な中小企業の社長さんたちには、お身内に「障害者」がおられその人への想いに背中を押されている方が稀でないように思う。

雇用はきれいごとではすまないけれど、心うたれる熱意に出会うこともあった。

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