私にはひいきのソフトバレーボールチームがある。

生来運動が苦手で見る趣味もなかった私に、チームを応援する楽しさを教えてくれたのは、精神疾患をもつ人たちのソフトバレーボールチーム ル・クールだ。4年前、バレー好きの当事者有志が集まって誕生した。

「精神障害者ソフトバレーボール」は全国規模で行われている。地方大会を勝ち上がったチームが全国一を争う。通常のチームは医療・福祉等の支援団体が母体になっている。

ル・クールはちがう。どこにも属さない。当事者が立ち上げ、自分たちの足で施設訪問をしてメンバーを増やしてきた、自らを「自助グループ」と呼ぶ異色のチームだ。

2009年、できたてのチームにはまだル・クールの名もなく、人数は試合にぎりぎりという少なさ。それでも大会に出たい。エントリーには「監督」が必要だった。たとえ形だけでも・・・。

その頃の私は前職を退いて開業準備中。前職の縁で練習をひやかしに行っていたら、白羽の矢が飛んできた。
ルールさえ知らない私に、メンバーは資料を作って懇切丁寧に教えてくれた。
形だけの監督もどきがチームの一員として参加した。あっさり敗退したけれど、楽しい思い出だ。

そんなチームが2012年全国大会準優勝なんて、誰が予想しただろう?