恩師故小澤勲先生の言葉に「技術としてのやさしさ」がある。

認知症の患者さんに接するにはやさしさが必要だ。
天性のやさしさをもつ人は自然に患者さんと心通わせる。
しかし自分のように天性のやさしさをもたない者は、異常行動の背景にある物語を読み解く「技術としてのやさしさ」を身につけるしかない、と。

「天性のやさしさをもつ人っているんだよねえ~」と、ちょっとくやしそうに笑っておられた。

私もまた天性のやさしさに欠ける者として、この言葉は身に染みた。
さらに私には技術としてのやさしささえ、なかなか身につかない。