小澤勲先生はときおり「志」という言葉を口にされた。

見かけの整った仕事でも、それが感じられないものには「志が低い」と切り捨てるように言われた。
温厚な先生が厳しい表情を見せる瞬間。

小澤先生の志は晩年に向かって益々明らかになり、現在の認知症分野にしっかり根付いている。

私などは志の形が自分の目にもはっきり見えない頼りなさだけれど、それを持てとの教えだけは忘れていない。