回復期に入っても、ときどき現れる被害関係念慮に苦しむ人は多い。
これまでいろいろな方法を取り入れてきたけれど、
今年は新たに4回シリーズの「ときどき妄想対処講座」を実施。
そのテキストをホームページに公開した。

テキストづくりに当たって重視したことは二つ。
一つは、当事者の経験を中心に据え、体験を共有できるようにすること。
もう一つは、先人が積み上げた精神病理学の成果を治療に生かすこと。

昨今輸入されている統合失調症の認知行動療法のマニュアル類はとても参考になるけれど、
臨床に照らして違和感を覚えることも多い。

今回テキストを書きながらその違和感を埋めるのに、
昔のドイツの精神科医コンラートの著作(中井久夫ら訳)にずいぶん助けられた。