岡本クリニック日記

岡本クリニック メンタルケア室    岡本慶子 精神科医

日常診療から

クラス編成

春はグループ参加者の募集時期。

新規、継続いずれも新しい編成でスタートする。
1クラスあたり4~8人ずつ、昨年は7クラスを同時並行で実施した。今年はいくつになるだろう?

「年齢の近い人がいい」「女性だけがいい」「**について話し合える人がいい」「〇曜日は都合が悪い」など
ニーズは多様だ。
すべてをかなえるのは無理でも、希望は最大限尊重する。

この人とこの人なら話が合うかも・・・。
出会いから豊かな実りがあるように、組み合わせに工夫をこらす。






ゼプリオン情報

日本経済新聞電子版 2014.4.10から引用

「製薬会社のヤンセンファーマ(東京・千代田)は9日までに、統合失調症治療薬「ゼプリオン」について、昨年11月の販売開始から4カ月半で、使用後に17人が死亡したと発表した。薬との因果関係は不明としているが、取り扱いに注意するよう医師に呼び掛けた。」

メンバーの知恵を4コマ漫画に

グループであれこれ話していると、メンバーの暮らしの知恵に驚くことがある。

病気との付き合いのなかで編み出された技術は、一般の統合失調症患者さんに役立つにちがいない。
それらを分かりやすく4コマ漫画にして公開したいと考えている。

先日の統合失調症学会発表や今年度のテキストに少しだけ例を入れてみた。

メンバーと一緒に考えながら、広く役立つものを作ってみたい。

家族教室

毎年、家族教室を実施している。
今年度はいつもの内容に加えて、講演会をひらく。
「訪問してくれる支援」として、ホームヘルプサービスと、訪問看護について、それぞれの現場の専門職からお話をいただく予定。
いずれも地元、京都市南区にある事業所からお越しいただく。
保健センターの相談員をして「難しいときほどお願いしたくなる」と言わしめる、良い仕事をされる方たちだ。

「親が元気なうちはいいけど・・」と将来の心配をされるご家族に(ご本人も)、少しでも安心していただけたら。
たとえ訪問支援を必要としなくても、「イザとなればこんなのもあるんや」と知って気楽になっていただければと願っている。
案内状作りが結構大変だった。送付できてほっと一息。

「精神障害者」でなく「求援権者」と呼ぶ

当室では「精神障害者」という言葉を使わない。必要なときには「求援権者」と言う。

「かんたん統合失調症教室」では就労支援、生活支援等の制度説明もする。
制度や施設には大抵「精神障害者」という言葉がついているので、まずはその説明から始める。

~~制度上でてくる「精神障害者」という言葉について~~
「病気のために今はしんどいので、支援を求める権利のある状態」を、そういう権利のない状態と区別するため、法律では「障害者」と呼びます。
公的な制度は法律に基づくため、あらゆる制度で「障害者」という言葉がでてきます。不適切な言葉なので気にしないで、「支援を求める権利のある状態」と心の中で読み替えてください。

岡本は「求援権者」と勝手に呼んでます。
権利のある状態なら支援を使うのもOK。自力で行けるなら使わないのもOK。
自分で選べる選択肢です。
その時々の状況で自分に合う方を選べばよいのです。」

(かんたん統合失調症テキスト 岡本クリニック メンタルケア室 2012から引用 http://www.eonet.ne.jp/~okamoto-mental/text1.html

障害者という言葉にはいろいろな意見があるようだ。それぞれに一理あるのだろう。
けれど、もとを正せば「支援を求める権利のある状態」なのだから、そのまま言葉にすればいい。
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